イケメンこそ中身を磨くべし
天気よし。今日も元気いっぱいサラリーマンだ。
お昼になりいきつけのラーメン屋に向かった。
日ごろ筋トレ、マクロ栄養素!たんぱく質!!
と口を開けばそんな言葉を吐いているのだが、
このラーメン屋は出張の際はかかさず行っている。
めちゃんこうまいとんこつラーメンなのだ。
僕が食券機に向かうと、2人組みの男性が食券機の前に立っていた。
20代前半の男性2人。1人はフツメン。
もう1人は高身長超絶イケメンだった。
それも、最近はやっているような中性的なタイプのイケメンではなく。
濃いイケメン。いや、男前といったほうがいいのだろうか。
石原軍団の若手みたいな顔面をしていたのである。
というかもうほぼ徳重聡だった。
体格もよし。顔もよし。稀に見るイケメンだ。
僕にもし娘がいたならこんな男にもらって欲しいものである。
ド平日の昼下がりに1人のイケメンな青年に見とれてしまったのだった。
すっと千円札を食券機に差し込む姿まで美しい。ドラマのワンシーンか,
ところが、である。
イケメンの様子がどこかおかしい。
「・・・・・・」(指でボタンを指していく)
「え~・・・・」
「・・・・・・」
いつまでたってもボタンを押さないイケメン。
「・・・・・」
お、おせえ。。遅すぎる。
ポチっ!
やっとラーメンを選ぶイケメン。
このイケメンが食券機に1000円札を入れてから
約20秒くらいだったろうか。
さっと振り返りイケメンは僕の横を通りすがり店内に入っていった。
僕は思った。
「な、なんて決断力のないやつだ!!」
このイケメンが食券機の前に立ち、食券を買って店内に入っていく間のほんの30秒の間に、僕のこの男に対する評価はだだ下がったのである。
これはしょうがないことだ。
普遍の法則がある。
ブサメン加点の法則。
イケメン減点の法則。
もし食券機前で悩むやつが冴えないブサメンであれば、
そもそもこんなことは減点対象にならないのである。
「あ~こいつおせえな。」くらいで終わる話だ。
これが「イケメン」というだけで、事前評価がめっちゃあがるのである。
ただただ、外見が整っているというだけで、人はその人の他の部分まで優れていると思い込んでしまうというわけだ。
これを心理学用語でハロー効果と呼ぶ。
とにもかくにも、僕の中ではさっきまでパーフェクトな男だと思っていた男が、ただの一杯のラーメンを選ぶことにさえ時間をくう「決断力のない男」にまでなり下がってしまったのだった。
当然僕の娘は嫁にはやらんということになる。
世のイケメンたちよ。気をつけな。
世の中の人々はお前達を過大評価する。
知らず知らずのうちにできるやつと思いこまれるんだ。
その丹精な顔立ちゆえに。
ちょっとでもへまをしてみろ。
お前達の評価はその都度減点されていく。
減点されていくばかりだ。加点は難しい。
最初が満点だからだ。
と、まあ
どうだこの僻みっぷり。我ながらあっぱれである。
ビジネスホテルについて、やらなきゃいけない仕事をほったらかしにしてこの文章を打っている。
こんなことばっかしてたら、会社から減点されるわ。
仕事しよ。。
みなさん今日もお疲れ様でした。